今や観葉植物の入門として絶大な人気を誇るガジュマルですが、ガジュマルを育てていく過程で、ガジュマルの元気が無くなって不安になった経験はありませんか?
たくさんの葉を咲かせたいのにヒョロヒョロとした細長いシルエットになってしまったり、芽が出なくなったり、出たとしてもすぐにヘタってしまったりすると不安になってしまいますよね。
そんな時に有効なのが、ガジュマルの枝を全て切り落としてしまう通称「丸坊主」です。
ガジュマルの元気がなくなってしまったら丸坊主にすることで再び元気を取り戻すことも多く、丸坊主はガジュマルの復活方法の一つとして知られています。
そもそもガジュマルは生命力が強く、丸坊主にしても新しい枝葉を次々と生やすことができる植物です。
しかし、やり方を間違えると新芽が生えにくく弱々しくなる原因となってしまいます。
丸坊主後のガジュマルが弱々しくなる原因には、次のようなことが挙げられます。
- 丸坊主にする時期を間違えている
- 根腐れの状態で丸坊主にしてしまった
- 根詰まりを起こした状態で丸坊主にしてしまった
一つづつ解説していきます。
【ガジュマルの丸坊主 失敗例】新芽が生えない原因
丸坊主にする時期を間違えている
ガジュマルをスッキリと刈り上げる上で一番大事なこと、それは丸坊主にする時期です。
ガジュマルを丸坊主にする適期は5月~6月の生育期ですが、それ以外の気温が安定しない時期に行ってしまうと生育が遅くなったり、ガジュマルへの負担が大きくなってしまいます。
その結果、弱々しい枝葉を付けてしまう原因となります。
根腐れの状態で丸坊主にしてしまった
生命力の強いガジュマルでも水を与えすぎたり、鉢皿に水が溜まった状態を放置したり等、様々な条件下で根腐れが起こります。
そして根腐れを起こしてしまった状態のガジュマルを丸坊主にしてしまうと、新芽が生えない原因になります。
根腐れを起こしてしまっている場合は、根腐れ対策を一通り行った後に様子を見ながら行うようにしましょう。
根腐れ対策については
→ガジュマルの根腐れチェック表!原因7つと元気を取り戻す方法
をご覧ください。
根詰まりを起こした状態で丸坊主にしてしまった
ガジュマルは鉢に植えて2年もすれば、根が伸びて根詰まりを起こしてしまいます。
根詰まりを起こしたガジュマルは栄養を効率よく吸収することができない場合があり、その状態で丸坊主にしてしまうと新芽が生えにくくなってしまいます。
もしガジュマルを植えてから2年以上経過しているという場合は、一回り大きな鉢に植え替えてあげてから行うようにしましょう。
ガジュマルを丸坊主にするメリット・デメリット
ガジュマルを丸坊主にすることはメリットだけでなく、デメリット(注意点)もあります。
ガジュマルを丸坊主にするメリット
- 葉を綺麗に揃えることができる
- 害虫による被害を軽減できる
- 体調を崩したガジュマルが元気になる
- ゼロから育てる楽しさがある
ガジュマルを丸坊主にすることで、ゼロから成長していく過程を楽しむことができますし、葉を綺麗に揃えたりして自分好みの形にすることもできます。
また、葉が茂って害虫が寄ってきた際には、害虫の拠り所を無くすことで虫の被害をリセットすることができます。
もしガジュマルの元気が無くなってきた場合でも、タイミング良く丸坊主にすればガジュマルの元気を取り戻すことも可能です。
ガジュマルを丸坊主にする際に注意すべきこと
切断する際に、病原菌に侵されるリスクがある
ガジュマルに限らず、植物は菌に侵されるリスクをはらんでいます。
切断するハサミが菌だらけだと、ガジュマルに菌が侵入する原因にもなります。
散髪(剪定)する際には、ハサミを除菌してあげることを忘れないでください。
剪定後1週間は直射日光を避ける
剪定後のガジュマルはデリケートな状態になっています。
剪定後1週間は直射日光の当たらない温かい場所を選んで置くと良いでしょう。
直射日光が当たらない場合は土も乾きにくくなっていますので、水やりの頻度にも注意が必要です。
まとめ
- ガジュマルの丸坊主は適期に行う
- 病気の際は無理に坊主にしない
- 剪定後のケアも忘れずに
ガジュマルは比較的強い植物ですが、何をしても枯れないというわけではありません。
大切なガジュマルを守る為にも、しっかりと準備を行った上で丸坊主にしてあげましょう。